実践事例

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佐賀県佐賀市教育委員会
自治体インタビュー
佐賀市では2024年6月から順次、市内の全小中学校の特別支援学級および通級指導教室にコグトレオンラインを導入しています。今回は、導入の背景や現場での活用状況について、教育委員会の伊東特別支援教育係長と田中さんにお話を伺いました。
伊東 一義先生
佐賀市教育委員会
学校教育課 特別支援教育係長
田中 美優さん
佐賀市教育委員会
学校教育課 主任
基本情報
導入規模市内53の小中学校
導入学年小学1年生~6年生、中学1年生~3年生
学級形態特別支援学級、通級指導教室
導入時期 2023年9月~(小学校2校、中学校2校で試験導入)
2024年6月~(小学2年生以上と中学全学年に導入)
2024年9月~(小学1年生のみ端末の入れ替え作業の関係で9月から導入)

Q
導入した背景について教えてください。
A
(伊東先生)佐賀市では特別支援学級や通級指導教室を利用する児童生徒が増加しており、その指導の中で行う「自立活動」が重要視されています。しかし、自立活動の指導内容が教師の経験やスキルによってばらつくという課題がありました。このため、教育委員会として自立活動の指導を充実させる必要がありました。さらに、認知機能に課題のある児童生徒への支援の具体策を考えており、その中で、コグトレオンラインに出会いました。
Q
コグトレオンラインの導入に至った決め手は何ですか?
A
(伊東先生)佐賀市では「一人一台端末の活用」を重点施策として掲げています。その施策と、コグトレオンラインのデジタル教材としての親和性が高かったことが選定の大きな理由の一つとなりました。また、特別支援教育に関する経験年数が少ない先生が多い現場でも簡単に使用できる点も評価し、選定しました。
Q
導入時に気を付けたことは何ですか?
A
(田中さん)正式導入に先立ち、まずは市内の小学校2校と中学校2校での試験導入で、運用面での課題や効果を検証しました。
(伊東先生)正式導入の際には、ICT機器に不慣れな教師もいるため、研修を複数回実施しました。5月に基本操作研修、8月には活用事例研修会、1月にはコグトレミッションに関する研修会を開催しました。
 また、導入の際には、ICT支援を委託している会社の方にも協力してもらいました。アカウントの初期設定や日々のサポートなどは、その会社の方にまとめて対応してもらっています。
Q
今後の課題と展望について教えてください。
A
(伊東先生)一部の学校では、トレーニングの目的や指導方法が十分に理解されておらず、「ただ実施するだけ」にとどまっているケースも見受けられます。教育委員会としては、活用事例や各トレーニングのポイント、そして教師が児童生徒とよりよく関わるための活用方法を、研修会などを通じて共有していきたいと考えています。
 実際に活用している場面を見て初めて、具体的なイメージが湧く教師も多いと思います。現場での実践例を共有することは、教師と児童生徒とのよりよい関係づくりにつながります。このようなサポートを教育委員会として積極的に行い、現場を支えていきたいです。

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